「職員の笑顔を見るのが一番嬉しい」という川越胃腸病院の望月院長にお会いしてきました。うそ偽りなく「幸せの経営」を実践される望月院長。「愛情なき経営は犯罪」と言い切る強さの裏の想像を超えるほどの覚悟に圧倒されてまいりました。
そうしてみると…「お金を儲けること」と「人に働いてもらって経営をすること」は明らかに違う次元の話であることがわかってきます。どちらを選ぶかは経営者の気持ち次第ですが、「お金を儲ける」が優先すれば「周りを搾取する」構造にならざるを得ず、短期的には儲かっても長期的には悲しい展開になるのが薄々見えてきます。対して「人に働いてもらって経営をすること」は、経営の目的が第一で、そのために力を尽くし、力を尽くす中の一つの大きな要素として働きやすい環境・状況をつくるということが入ってくるようです。お金は、その結果であり、道具であるということなんでしょうか。伊那食品の会長のお話を伺った時に「利益はうんち」と聞いて笑ってしまいましたが、力を尽くして払うべきお金を分配したあと、カスとして残るのが「利益」…という程度の認識に改めるべきなのかもしれません。もちろんそこには圧倒的な競争力とか信頼感とかがあるのが前提ですけど。というか、だからこそお金を払ってくれる人の要望にぴったりはまる商品やサービスを考えようというモチベーションも生まれてくるという順番なのかもしれないですね。
と、、こういうお話し、通り一遍に聞くと、「きれいないい話」なのですが、そこに真摯に向き合っている方たちは、思想的に突出しています。体の奥底から「共生」のオーラを発している。だからこそ人が集まり、その気持ちに火がつき、成果を出す循環が回り始めるのだと思います。問題はこの循環を回り始めるまでにどのくらいの年月がかかるか、、。望月院長は20年とおっしゃられました。試されるのは忍耐力ですね。
写真は望月院長とのツーショット。院長の素敵な笑顔の隣で、疲れ切った顔で写っている自分が残念…
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